揺るがない思考が、自分が苦しめることがあります。
その揺るがない思考の正体は…
目次
揺るがない思考にあるもの
揺るがない思考の元は「バイアス(英語:bias)」にあります。
これは、
- 偏った見方(傾向・偏向)
- 前提(先入観・思い込み)
- データ等の偏り
です。
これがあることに気づかないまま悩みを解決しようとしても、うまくいかないことが多くあります。
思考を揺るがしてこそ、道は開ける
この「バイアス」がない人はいないと思われます。
これは「バイアスがかかってないか?」と知ろうとして、初めて「認識」に上がってきます。
バイアスを意識に上げるために必要なのが
- バイアスがかかっていないかを確認する
- バイアスを疑う
- 情報を鵜呑みにしない
これが重要になってきます。
思考は揺るがさないとダメなのか?
「バイアス」を確認して、「バイアス」を意識に上げ、思考を揺るがさないとダメなのか?
というと、そうでもありません。
別に、何も困ってないならしなくて良いと思います。
結構思考を使うので疲れますし、上手に使わないと
- 「不信感」が育つ
- 攻撃的になる
- 揚げ足取りを始める
- コミュニケーションが崩れる
ということもあるからです。
思考を揺るがすタイミング
この「バイアス」を疑うのは、
- 困ったことや、イヤなことがある
- 現状を変えていきたい
- 思考の幅を育てたい・柔軟な思考を育てたい
といった時に、活用すると良いでしょう。
思考を揺るがすポイント
「バイアス」にもいろんな種類があります。
この種類を知っているだけでも、思考を揺るがすポイントになります。
簡単に解説しておきます。
確証バイアス
自分にとって都合の良い情報を採用し、自分の判断を方向づけるためだけの情報を集める「確証バイアス」
正常性バイアス
自分にとって都合の悪い情報や、害があると思える情報を排除もしくは無視する「正常生バイアス」。
「私だけは大丈夫」というのが、これにあたります。
自己奉仕バイアス
成功は自分のお手柄!失敗は他人のせい!という「自己奉仕バイアス」
信念バイアス
結果良ければ全て良し!結果が悪ければすべてダメ!という「信念バイアス」
その過程を評価しようとしないといったものです。
後知恵バイアス
結果をみて、そもそもそれが自分の採用したかった答えのように捉える「後知恵バイアス」
多数派同調バイアス
何を選べば良いかわからない、正解がわからないといった場合に、多くの意見に従っていれば間違いはないだろうという「多数派同調バイアス」
内集団バイアス
自分が属する集団が正しく素晴らしいと過大評価をし、他集団はそれより劣ると過小評価する「内集団バイアス」
感情バイアス
感情優位に物事を捉え、それを元にして考え解釈し判断する「感情バイアス」
持続性バイアス
今の感情や出来事が、ずっと続くと思い込む「持続性バイアス」。これはネガティブであれ、ポジティブであれ同じ様に働きます。
保守性バイアス
自分のやり方に固執し正当化し評価し、他のやり方や他人の意見などを否定し排除し評価しない「保守性バイアス」。
生存者バイアス
生存者の言葉だけを真実とする「生存者バイアス」
これは成功と失敗という結果から、成功のみから学び、失敗からは学ばないバイアスでもあります。
サンプリングバイアス
データ(情報)をサンプリング(収集)する際に、偏ったデータを収集する「サンプリングバイアス」
コンコルド(サンクコスト)効果
バイアスという言葉を含みませんが、これもバイアスと言えます。
金銭的・精神的・時間投資を続けているものには「価値」があると狂信的になる「コンコルド(サンクコスト)効果」
ダニング=クルーガー効果
バイアスという言葉を含みませんが、これもバイアスと言えます。
能力が高い人ほど、自分を過小評価し、能力が低い人ほど、自分を過大評価するものです。
これは、能力が高い人ほど多くの情報や経験をしているので、より過小評価となり、能力が低い人ほど、情報や経験が少ないので過大評価となると言えるということです。
これ以外にも、バイアスとされる用語や効果はいろいろあります。